2019年11月1日 (仮訳)オーストラリア南東部産の新種、Rhizocarpon bicolor Elix, JA. & McCarthy, PM. 2019. Rhizocarpon bicolor (lichenized Ascomycota, Rhizocarpaceae), a new species from south-eastern Australia. Australasian Lichenology. Available at: http://www.wi.knaw.nl/Collections/BioloMICS.aspx?TableKey=14682616000000061&Rec=10083868&Fields=All [Accessed November 1, 2019] 【R3-06732】2019/11/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア南東部において珪質岩に生じた地衣の一種を検討し、Rhizocarpon bicolorとして新種記載した。 本種は地衣体の小区画が明黄色および帯緑灰色~帯灰褐色で、子嚢胞子が暗い帯緑青色~暗褐色で1隔壁を有し、リゾカルプ酸およびブルゲアン酸を含むことなどで特徴づけられた。 オーストラリア産のチズゴケ属地衣18種の検索表を掲載した。 Australia. Australian Capital Territory, Namadgi National Park, former Honeysuckle Creek Tracking Station, 32 km SSW of Canberra (新種) Rhizocarpon bicolor Elix & P.M.McCarthy 語源…2色の(小区画の色から) 【よく似た種との区別】 Rhizocarpon eupetraeoides(フタゴチズゴケ) 形態的に類似している(この種に誤同定されたことがあった) 地衣体の小区画が黄緑色 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子が暗色 子嚢胞子の隔壁数が1 地衣成分としてリゾカルプ酸を含む 本種と異なりオーストラリアではなくユーラシア北部、北米、グリーンランド、日本などに分布する 本種より地衣体の小区画のサイズが大きい 本種と異なり全ての地衣体の小区画が黄色に着色する 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり髄層が典型的にはアミロイド Rhizocarpon inarense 地衣体の小区画が黄緑色 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子が暗色 子嚢胞子の隔壁数が1 地衣成分としてリゾカルプ酸を含む 本種と異なりオーストラリアではなくヨーロッパおよび北米などに分布する 本種より地衣体の小区画のサイズが大きい 本種と異なり全ての地衣体の小区画が黄色に着色する 本種より子器のサイズが大きい Rhizocarpon badioatrum 形態的に類似している(この種に誤同定されたことがあった) 地衣体が帯緑灰色~帯灰褐色のことがある 子嚢胞子の形態が非常に類似している 本種と異なりオーストラリアではなくオーストリア、スロバキアなどに分布する 本種より地衣体がずっと厚い 本種より地衣体ががっしりとしている 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸、ジフラクタ酸を含むかまたは地衣成分を欠く